定例探鳥会報告 和白海岸 - 和白川河口~塩浜堤防~五丁川河口~奈多 ―
2012年6月10日(日) -曇りのち晴れ-
[観察鳥種] 21種 [参加者数]18名 中潮(干潮7:33 満潮13:43)
集合場所の和白公園の桜の木々は、今日は濃い緑の葉を重たそうに繁らせています。
空気も湿気を含んだ薄曇りでしたが、次第に晴れてきました。日差しの強さに夏を感じましたが、風が吹いていたのでそんなに暑くはありませんでした。
今日は奈多まで行くコースです。鉄塔に作られたカラスの巣は、もう子育てを終え抜け殻でした。

和白川河口に1羽のダイサギが立っており、冴えるような緑の婚姻色が顔に出ています。
望遠鏡で大写しにすると、その足下に多数のハクセンシオマネキがいました。ダイサギの横で思い思いに大きな白いはさみを上下に振っています。
探鳥会参加者の関心はサギからカニに移ってしまいました。ハクセンシオマネキは最近、唐の原川河口で姿を見せず残念だったのですが、和白川河口に引っ越しているようで安心しました。
塩浜堤防の植え込みのトベラの木には丸い実がなっていました。
畑の道端ではチガヤ(別名:ツバナ)の穂が風に揺れています。
アシ原の緑が充実してくるにつれ、オオヨシキリの鳴き声も先月よりにぎやかになっているようです。アシ原も葉が厚く茂っているため、なかなかオオヨシキリの姿を見ることができません。
虫をくわえたホオジロやカワラヒワも見られました。近い位置にいるので肉眼や双眼鏡で観察していたら、望遠鏡をセットする前に薮の中に身を隠してしまいました。
遠くにいても遮るもののない水面に浮いてる水鳥を見るときとは逆です。夏の小鳥たちからしてみれば、アシ原や茂みはすぐに隠れられるので安心かもしれませんね。
参加者一同が進むたび緑の中からチョウやトンボや小さな羽虫が驚いて飛び出してきます。川のある所ではツバメが独特のくねくねした軌道で素早く飛び回っていました。
五丁川河口では、紅紫色のハマナデシコが咲きだしていました。

鳥の数自体は少なかったのですが、ほかの生命にも活気がみなぎっています。奈多でちょうど良い木陰を見つけ、鳥合わせをしました。
【参加者の感想】
・ホオジロの声がきれいだった。
・オオヨシキリがアシのてっぺんで鳴いていたのを見れてラッキーだった。
・アオサギが置物のように微動だにせず面白かった。
・ダイサギの緑のアイシャドウがきれいだった。
・カワラヒワを初めて見れた。
・雨が降らなくてよかった。
・ハクセンシオマネキが多くてよかった。
・チョウやトンボがたくさん出現し、季節の変化を感じた。
(文・写真 byなお)
テーマ:散策・自然観察
ジャンル:趣味・実用